硫化水素中毒 hydrogen sulfide poisoning

ちまたでは、硫化水素を自殺に利用するような世の中になってしまった。
以前は登山中にくぼ地で硫化水素中毒になった事故はよく効いたのだが・・・


そもそも硫化水素は無色の気体、甘ったるい、腐卵臭の不快臭と、まぁ鼻につく匂いの代表的なものだが
特に危険なのは高濃度で無臭(というより刺激がきつすぎて(嗅覚疲労)感じなくなるらしい)ほうが怖い。


500ppm以上の吸入では急性中毒になり頭痛、歩行困難、脱力、ケイレン、昏睡となり、
呼吸困難、肺水腫などになり死亡してしまいます。


1000ppm(800ppmという文献もある)では数呼吸で失神、昏倒、死に至ってしまうおっかないもの。
ノックダウン(失神)の衝撃で怪我までする程、急激な卒倒をおこし、
ラベンダーブルーと言われる青色のチアノーゼが表れることがある。
助かった場合でも、大脳皮質の軽度萎縮を伴う後遺症を残すことがあるそうです。



硫化水素について詳しいサイト
http://www.iamp.tohoku.ac.jp/~liquid/MURA/hitorigoto/gas-kiji/h2s.html
http://www6.ocn.ne.jp/~dr.sen/h2s.html


治療方法
http://merckmanual.banyu.co.jp/cgi-bin/disphtml.cgi?url=23/t307_03_04.html
「ベッド上安静;症状が生じ次第直ちにO2;肺に過剰の泡沫様分泌物ができた場合:吸引,体位ドレナージ,気管切開;肺線維症の予防にはプレドニゾン30〜80mg/日(成人)またはデキサメタゾン1mg/m2 BSA(小児)」とあるが専門過ぎてわからない・・・


硫化水素(hydrogen sulfide)ガスの毒性
http://www.drugsinfo.jp/2007/10/05-173200